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第37回 コンドロイチン

2011.11.19 - [健康]

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ドラックストアや薬局などの腰痛・関節痛コーナーでは「コンドロイチン」と書かれている広告をよく見かけます。「コンドロイチンは良いって聞くけど、いったい何が良いの?実際効果はあるの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
また、コンドロイチンと同じような効能効果をうたった、ヒアルロン酸やグルコサミン、コラーゲンなどいろいろな種類の市販薬があり、どれを買ったらいいのか分からない、そんな方も多いのでは。

今回はコンドロイチンについてご説明し、関節痛のしくみ、他の成分との違いについてお話したいと思います。

 

関節痛にコンドロイチンの理由
関節は骨と骨のつなぎ目ですが、骨同士がこすれ合わないように軟骨が間にあります。special80_img02

年をとるにつれ、軟骨の中のコンドロイチンが減少するとクッションの役割が果たせなくなり、骨同士がこすれ合う状態になってしまい、関節痛が発生します。そこで、コンドロイチンを補い、関節軟骨を再生して、根本から関節痛を治していくことが大切です。

 

そもそもコンドロイチンってなに?
コンドロイチンとは正式にコンドロイチン硫酸といい、体内でアミノ酸と糖を経て生成されています。関節の間にある軟骨だけでなく、目の角膜や体をつくりあげている細胞など体のあらゆる所に存在し、さまざまな役割を果たしていますが、年をとると共に減少していきます。

 

コンドロイチンの役割
では、コンドロイチンは体内でどのような役割を果たしているのでしょうか。
体中にある軟骨組織の新陳代謝を助ける
軟骨には血管がないため、軟骨が保持する水分を出し入れすることにより不要なものを出し、必要な栄養素を取り入れています。コンドロイチンは、この水分を保持する役割を果たしています。
組織を形づくる材料
人体は膨大な数の細胞が集まってできています。これらの細胞組織同士をつなぎ合わせる役割を果たしています。
栄養分の補給と貯蔵special80_img03
血管内で栄養素が運ばれる際、コンドロイチンが保持する水分を介して各細胞に運ばれています。
関節の運動を助ける
関節の間にある軟骨に存在し、関節を動きやすくしたり、靭帯、腱の伸び縮みを良くしたりする働きをしています。

 

ヒアルロン酸やグルコサミン、コラーゲンとの違い
コンドロイチン以外にも、ドラックストアなどの売り場ではさまざまな成分が配合された商品を見かけますよね。これらの、関節痛のお薬の成分には関節でのそれぞれの働きの違いがあります。
コンドロイチン:軟骨のクッション成分
コラーゲン:軟骨の骨組み
ヒアルロン酸:関節液の成分(潤滑油)
グルコサミン:コンドロイチンやヒアルロン酸の原料

 

軟骨の構造を建物に例えると…
骨組の鉄骨…コラーゲン
骨組の強化の鉄筋…コンドロイチン
セメント…グルコサミン・水
軟骨をまとめあげているもの、それがコンドロイチンなのです!!

 

コンドロイチンを多く含む食べ物
一般用医薬品で摂取する以外でも、コンドロイチンは主に以下の食べ物の中に多く含まれており、食物から摂取することもできます。
ふかひれ、すっぽん、あんこう、うなぎ、かまぼこ、牛、豚、鳥軟骨、鳥皮 etc…
ただ、1日に必要なコンドロイチンを食物から摂取する場合、大変高カロリーとなってしまいます。そこで、一般用医薬品でコンドロイチンを補うことをお勧めします。

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