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第76回 ノロウィルス感染症

2015.2.28 - [病気]

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ノロウイルスは、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症。主に冬場に多発し、11月頃から流行が始まり1~2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。アルコール等の消毒薬では効きにくく、感染力が強いので十分な衛生管理が必要なウイルスの一つです。
 
ノロウイルス感染症の症状
ノロウイルスの潜伏期間は1~2日で、主症状は「腹痛、下痢、吐き気、嘔吐」でその他の症状として、頭痛、発熱(37~38℃)等を引き起こすと言われています。一般的には2~3日で回復しますが、抵抗力の落ちている人や乳幼児、高齢者では脱水症状や体力の消耗により重篤化することがあります。
症状回復後でも1~2週間、まれに一ヶ月に亘り糞便中にウイルスを排出し続けます。そのため、二次感染にも注意が必要となります。
 
ノロウイルスの感染経路
・接触感染・・・汚染された食品や便・吐しゃ物に接触した手を介して感染
・飛沫感染・・・吐しゃ物などから飛沫を吸入して感染
・空気感染・・・吐しゃ物や下痢便の処理が適切に行われなかったために残存したウイルスを含む小粒子が空気中に舞い上がり吸入して感染
 
予防と治療
現在、ノロウイルス予防のワクチン、治療のための抗ウイルス剤はありません。ノロウイルスによる感染性胃腸炎にかかったときの治療は、痛み止め、下痢止めの薬(腸の動きを止めないもの)や整腸剤の投与、脱水症状のひどい場合に輸液を行うなどの対症治療になります。下痢や嘔吐が長く続くことはウイルスを排出し続け、感染拡大につながります。ウイルスの排出を抑えるためにも、早めに治療して症状を改善しましょう。
 
感染者に対する対策
ノロウイルスは感染力が強く人から人へ感染しやすい為、感染拡大を最小限にするための感染対策が必要です。
1. 手洗い・うがい
ノロウイルスは糞便や吐しゃ物と共に排出され、排便時・嘔吐時の処理をする際に皮膚に付着します。手洗いとうがいで、ウイルスが皮膚に残らないようにしましょう。手指用の消毒剤を併用することも効果的です。
2. 吐しゃ物・排泄物の処理
ノロウイルスに効果のある消毒剤(塩素系漂白剤)・除菌剤でウイルス除去をする共に、吐しゃ物・排泄物が乾燥する前に取り除くことが重要です。処理する際には、マスク・手袋・使い捨てエプロンを着用し、処理後は全てポリ袋へ入れて廃棄しましょう。
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3.汚染箇所のウイルス除去
リネンは高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果が高まります。すぐ洗えない布団はよく乾燥させ、スチームアイロンや布団乾燥機がおすすめです。感染者はできるだけ入浴を控え、入浴する場合は最後に入浴し入浴後すぐに浴室内の消毒・除菌をしましょう。
共有で使用する箇所のウイルス除去もこまめに行いましょう。
日頃の感染対策としては、ウイルスを口に入れないことが最も重要です。
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日頃の感染対策としては、ウイルスを口に入れないことが最も重要です。
・十分に加熱した食品の摂取(85℃以上で1分間以上の加熱)
・調理器具、共有で使用する箇所でのウイルス除去

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