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第141回 赤身魚と白身魚

2020.11.26 - [健康 / 栄養]

秋にはたくさんの旬の食材がありますが、その中でもサンマなど秋が旬の魚をイメージする方は多いのではないでしょうか。
さて、魚には赤身魚白身魚の2種類がありますが、サケはどちらに分類されるでしょうか?
答えは「白身魚」です。

サケの身はきれいな赤い色をしているのになぜ白身魚なのでしょうか?

赤身魚白身魚は色素タンパク質の量による水産学上の分類であり、この量が一定量以上あるものは赤身魚
そうでないものは白身魚に分類されます。

赤身魚
マグロ、カツオ、サバ、アジ、イワシ、サンマ

白身魚
タイ、ヒラメ、カレイ、タラ、フグ、サケ

赤身魚は寝ている間も泳ぎ続ける回遊魚であり、大量の酸素が必要になります。
したがって酸素を運ぶはたらきをする「ヘモグロビン」や酸素を筋肉に貯蔵するはたらきをする「ミオグロビン」というタンパク質が筋肉中に多くなり、これらの色素により身が赤く見えるのです。
ヘモグロビン・ミオグロビンは鉄分を多く含んでいるので、赤身魚を食べることは貧血予防にもなります。

一方、白身魚は行動範囲が狭く、あまり動かず磯や底でじっとしているものも多いため、酸素の消費量が少ないのが特徴です。
したがって筋肉中の「ヘモグロビン」「ミオグロビン」濃度が少なく、身の色が白っぽくなります。
サケはエビやカニをエサとしており、その殻に含まれている「アスタキサンチン」という色素により身が赤く見えていますが、白身魚に分類されます。
白身魚は低脂質のものが多く、加熱すると身が柔らかくなり消化も良いので、こどもや高齢者の食事にも適しています。

赤身魚白身魚には栄養価の面でそれぞれ良いところがあるので、いろいろな種類の魚を食べるのがおすすめですよ。

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