第12回 偏頭痛
2009.10.5 - [病気]
頭痛の一種である片頭痛は、1~数ヶ月に1~2回、片側あるいは両方のこめかみから、眼にかけての間が、「ズキンズキン」「ガンガン」と脈打つような強い痛みを伴う症状をいいます。
■原因 (脳の興奮により血管が拡張)
さまざまな誘因(ストレスなど)によって脳内にセロトニンという物質が大量に放出されると脳の血管はギュッと縮まり、セロトニンが出尽くすと反動で血管は急激に拡張。その刺激によって神経が炎症を起こし、同時に広がった血管で三叉神経が圧迫されるため痛みが脳に伝わります。
原 因
・心身のストレス
・睡眠不足
・強い光
・強い匂い
・騒音
・寝すぎ
・人ごみ
・女性ホルモンの変動
・血管を拡張する食品の摂り過ぎ
■特徴 (このような症状がある場合は偏頭痛が疑われます)
・痛む部位
こめかみ周辺。片側だけでなく、両側が痛むこともある
・前兆
発作の直前に目の前にギザギザするものが見えたりする
・痛みの継続時間と頻度
痛みは数時間から、2~3日続く人もいる。頻度は週1、2回から月1、2回まで幅がある
・頭痛以外の症状
頭痛の最中に吐き気、嘔吐を伴うことがある。光や音、匂いに敏感になる
・痛み方
からだを動かすと頭痛が悪化する。発作的に始まるズキンズキンという拍動性の痛みが多い
・痛みの程度
日常生活に支障をきたすほどの痛み
■予防 (日常生活~血管拡張因子を遠ざける~)
片頭痛を予防するには、まず自分の頭痛のタイプが「片頭痛」であることを確かめ、適切な対応をとることが大切です。
生活リズムを整え、休日も通常のリズムを保つように心掛ける。昼寝にも注意。
赤ワイン・チョコレート・チーズなど、片頭痛のきっかけになる飲食物を控える。
コーヒーや紅茶に含まれるカフェインが血管を収縮させ、痛みがかるくなることがある。
空腹で起こる低血糖は片頭痛の誘因の1つ。食事は規則正しく摂るようにする。