第15回 コンタクトレンズ
2010.1.4 - [生活]
携帯電話やパソコンを使用する機会が増え、コンタクトレンズを使用している方も多いのではないでしょうか?最近では新素材のレンズや遠近両用などレンズの種類が豊富になりました。そこで今回はコンタクトレンズを特集します。
■眼鏡とコンタクトレンズ
※ ドライアイに関しては特集・第 7 回「ドライアイ」に詳しい内容が載っています。
■ハードレンズとソフトレンズ
コンタクトレンズには大きく分けて 2 種類のレンズがあります。
・ハードレンズ
ガラスのような硬い素材で作られており、黒目の中心部・瞳孔(どうこう)周辺を覆うレンズです。 ソフトレンズよりも多くの酸素を目に取り入れられる という良い点があります。レンズの寿命がくるまで (1 ~ 2 年 ) 使用する物が一般的です。
・ソフトレンズ
柔らかい素材で出来ており、黒目全体を覆うタイプのレンズです。 1 回使い捨て型、 2 週間おきの使い捨て型などが多く使用されています。近年、価格はまだ高めですが、 ハードレンズと同じくらいの酸素を供給できる「シリコーンハイドロゲル」という新素材のレンズが登場 しました。
■コンタクトレンズを正しく使用しないと・・・
コンタクトレンズの使用法を守らないと目のトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。主な障害と原因を紹介します。
・角膜上皮(かくまくじょうひ)障害
コンタクトレンズによる障害で最も多いものです。原因は汚れやキズのついたレンズの使用や、長時間装用による目の酸素不足です。最初はゴロゴロ感や軽い充血程度ですが、進行すると激しい痛みや涙が止まらなくなる等の症状が出てきます。
・角膜感染症
細菌やアカントアメーバ等が角膜に付着し、炎症を起こします。視力障害や痛みが発生し、重症化すると失明するというケースも報告されています。
コンタクトレンズによるトラブルは
・コンタクトレンズやケア用品の使用法をしっかり守る。
・異常を感じたらすぐにレンズを外し、早めに眼科を受診する。
・定期的に眼科医の検査を受ける。
これらによって防ぐことができます!
■特殊なコンタクトレンズ
・遠近両用コンタクトレンズ(二重焦点レンズ)
遠くを見る時の為のレンズ(遠用レンズ)と近くを見る時の為のレンズ(近用レンズ)を組み合わせた物です。
ハードレンズの場合、遠くを見る時はまっすぐ、近くを見る時は視線を下にして見ます。
・カラーコンタクトレンズ
瞳の色が変えられる色つきのソフトレンズです。青、緑、赤など様々な色があり、度数の入っていないものは医師の診察・指導なしでも購入可能です。このため、目のトラブルに遭わないよう、説明書を読んで正しくケア・使用することが重要です。