食物繊維は私たちのからだに必要不可欠な栄養素です。便秘だけではなく、生活習慣病の予防にも重要な役割を果たしています。しかし摂取量は食事の欧米化とともに減少しています。

 

■食物繊維って？

食物繊維は、人の消化酵素では分解されず便とともに排泄され、エネルギー源としては役に立たないため『食べ物のカス』として扱われてきました。しかし、1970年代からいろいろな病気の予防に食物繊維が効果的であることが証明され、食物繊維は健康に欠かせない重要な役割を持っていることがわかったのです。そして、五大栄養素「たんぱく質」「脂質」「糖質」「ビタミン」「ミネラル」に続く第六の栄養素としての仲間入りを果たしました。

 

■食物繊維の種類と働き

食物繊維は水に溶けにくい不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維に分かれます。

現代人の食生活では、野菜・果物・きのこのみから十分な食物繊維を摂取するのは容易ではありません。主食となるご飯を白米から雑穀米に代えたり、白いパンから雑穀パンに代えることで、毎日約3～5gの食物繊維の摂取アップが望めます。食物繊維を十分に摂取できる食事は、バランスの良い食事です。健康的な食事で病気を予防しましょう！