第21回 虫さされ
2010.7.20 - [生活]
虫たちが活発になる時期です。虫さされやかぶれが心配!!さされたら早めのケアで炎症を最小限にくいとめましょう。
■虫さされとは?
蚊や昆虫、蛾などにさされたり、噛まれたりしたときに起こります。患部が炎症を起こし、ほとんどはポツポツとはれ、かゆみが強く、痛みをともなうこともあります。
■いろいろな虫さされ
・蚊
一時的に激しいかゆみが起こります。赤くはれますが数時間でおさまることが多いようです。人の皮膚や呼気から発散される炭酸ガスや、汗のにおい、体温などを感知して近寄ります。子どもなど、新陳代謝が活発な人はさされやすいようです。
・ブヨ(ブユ)
さされるとチクッとした軽い痛みの後、徐々に激しいかゆみが起こります。靴下の上からも足をさされることがあります。さされた次の日あたりから赤くはれてかゆみが1週間以上続くこともあります。山間や渓流に多く生息し、朝夕にさされることが多いようです。
・蛾・毛虫
毛に毒をもっているものが多く、触れるとかゆみや痛みが起こります。数分から数時間でピリピリとした感じが起こり、次第にかゆみがあらわれます。じんましんのような発疹を生じます。
・ハチ
さされたところが激しく痛み、真っ赤にはれあがります。
・ダニ
家の中だけでなく薮の中などにもいます。強いかゆみで、米粒大のブツブツができます。皮膚の柔らかいところ(下腹部や太ももなど)をよくさします。鋭い口で皮膚にくいこむこともあります。
・ノミ
ペットを飼っている場合、猫や犬についているノミにさされることがあります。非常に激しいかゆみで、皮膚に出血点をみることがあります。さくらんぼ大の水ぶくれができることもあります。
・アウトドア・レジャーやガーデニングなどの際には、できるだけ皮膚を露出しない服装にしましょう。
・虫がいそうなところはなるべく避けるようにしましょう。蚊は淀んだ水のある場所で繁殖するので、そのような場所には近づかないようにしましょう。
・虫よけスプレーなどを活用しましょう。
・身体を清潔にする。
・家では網戸の閉め忘れに気をつけましょう。ダニやノミがつかないよう布団やペットを清潔にすることも大切です。
■さされてしまったら
虫に刺された時は、出来るだけ素早い処置が大切です。
かゆみはかきむしらないことが大切!
かゆいからといってかきむしってしまうと、傷口から細菌が入り化膿して二次感染を引き起こしてしまうことも・・・。
お子さんの場合は特に、外で遊びながら泥だらけの手でかいたり、かゆみをがまんできずにかきこわしてしまったりするので注意が必要です。早めにかゆみ止めのお薬を塗ってあげましょう。虫さされのアレルギー反応は、さされた頻度や体質によって個人差が大きいのが特徴です。かゆみや腫れがひどいときは医師または薬剤師にご相談ください。
虫に刺されてしまったら、かゆみ止めの薬を塗ったり、冷水で患部を冷やすと効果的です。
いくらかゆくても、かきむしらないことが大切です。かきむしることで、傷ができ、そこから菌が入り化膿することがあります。
また、かきむしると皮膚に色素が沈着して、痕が残ったり皮膚が黒ずんだりすることがあります。
この痕は年齢が進むほど長く残りやすいので注意しましょう。
外で遊ぶのは楽しいですが、虫さされ荷は気をつけてください。
かゆみや痛みを引き起こしたり、せっかくの楽しい気分に水をさしてしまいます。虫の多い夏場だけではなく、虫さされへの予防法や対処法を知って、いざというときに備えましょう!