■緑内障とは・・・
40歳以上に多くみられ、眼圧が上がることなどで視神経が障害され、視野が欠けたり、視力の低下が進んでいく病気です。放置すると失明につながることがあります。

 

■眼圧が上がる？
眼圧とは、目の内側の圧力、簡単にいうと「目の硬さ」です。
眼圧は「房水」という透明な液体によって一定に保たれており、その房水の生産と排出バランスが崩れ、眼球内に房水が溜まると眼圧が上がります。

 

 

■視神経の弱さ
緑内障の原因は、眼圧が高いことだけではありません。眼圧が正常でも、その眼圧にも耐えられないほど視神経が弱い場合は、緑内障が起こりやすいと考えられます。

 

■症状
慢性の緑内障は5～10年、またはそれ以上の長い時間をかけて進行し、視野が欠けていきます。
急性の緑内障発作時には、眼の痛みや頭痛、吐き気、白目の充血、眼のかすみなどの激しい症状を起こし、時にかぜと間違われることもあります。
視野が欠けたり、視力の低下に気付く、または上記のような急性の症状が現れたら、早めに医療機関を受診しましょう。

 

■緑内障のセルフチェック
緑内障によって見え方に異常があるかどうかは、新聞紙を使って簡単にチェックできます。
文字の多い紙面を選び、中央に印をつけて、目を動かさずに印を見つめます。この時、紙面の一部がかすんだり、暗く見える場合は医療機関を受診しましょう。

 

■治療
緑内障の治療の基本は眼圧を下げて、視神経の障害を進行させないことです。

【薬物療法】

医療機関では、まずは点眼薬で眼圧を下げるのが一般的です。患者さんによって効く薬の種類や、副作用が違う為、その方にあった点眼薬で治療します。目薬での治療が主のようです。

【手術療法】
上の点眼薬ではうまく眼圧を下げる事ができない場合は、手術療法が検討されます。手術には主に「線維柱帯切除術」が行われます。房水の新たな排出路を作り、眼圧を下げる方法です。また、手術にはレーザー手術で房水の流れを改善する治療もあります。

 

■予防はできる？
●ルテイン
健康機能食品として、ルテインを摂ることで緑内障のリスクを軽減するといわれています。
ルテインは、水晶体にも存在するもので、抗酸化作用を持つため、眼を活性酸素の害から守ってくれます。

●生活習慣
糖分の摂りすぎや、眼精疲労、ストレスなどの生活習慣とも何らかの関係があるのではないかともいわれています。ですので、生活習慣を見直すことも予防につながるのかもしれませんね。