みなさんはお薬を飲んだ時に、お薬がのどに引っかかって飲みにくい、粉薬が苦くて口の中に残ってしまう、一度にたくさんのお薬を飲むのがつらい、などと感じた経験はありませんか？そういった飲み方はのどに負担を掛けてしまいます。
 
■お薬の正しい飲み方
お薬の正しい飲み方を知り安全に服用出来るようにしましょう。お薬はお水なしで飲むとお薬がのどや食道に引っかかり食道炎や潰瘍になりやすくなります。この引っかかりによってできた小さな傷が大きな疾患に繋がることもあります。特にカプセルのお薬はくっつきやすいので注意が必要です。またお水の量が少ないとお薬の吸収の低下を招いたり遅らせたりすることもあります。
 
またお薬の苦みなどが苦手な方も多いかもしれません。そのような時にお薬をお水以外の飲み物で服用してしまうと飲み物に含まれる成分との相互作用でお薬の効果が変わってしまったり副作用を引き起こしたりすることがあるので注意が必要です。たとえば牛乳は、腸で溶ける「腸溶錠」というお薬の表面にあるコーティングを溶かしてしまったり、特定の抗生物質の吸収を妨げたりすることがあります。
 
【お薬と相互作用のある飲み物】
…コーヒーやお茶などのカフェイン飲料、牛乳、アルコール飲料、アップルジュース、オレンジジュースなど
 
また寝込んでいる時にお薬を服用する時も気を付けなければいけません。寝ながらお薬を飲んでしまうとのどにつかえたりしてしまうので寝たきりの方にお薬を飲んでもらう時には体をおこしてあげるようにしましょう。
 
■楽にお薬を飲むための工夫
お薬を安心して飲むためにオブラートを使う人も多いのではないでしょうか。今ではシート状になっているものだけでなく、ゼリータイプのオブラートも販売されています。ゼリー状のオブラートはお薬と混ぜて使います。カプセルや錠剤のお薬を水とゼリーで飲んだ時で比べるとお水は約18秒、ゼリーの方は約8秒で胃に届きます。ゼリーで包み込んでいることでスムーズに胃まで届けているということですね。また、ゼリー状のオブラートは色々な味の種類や漢方用のものもあり小さなお子様からお年寄りの方までお使い出来ます。
 
薬局では「らくらく服薬ゼリー」というゼリー状のオブラートを置いてあります。こちらの商品は全成分の約85％が水で出来ており、胃の中に入ると溶けて水になります。お水の代わりとしてこのゼリーでお薬を飲むことが出来ます。またらくらく服薬ゼリーは唾液の出やすいレモン味となっており、砂糖などの糖質を含んでいないため食事制限のある方が飲んでも影響を与えません。もちろんお薬の作用に影響を与えない成分で、体内でのお薬の吸収を妨げない性質になっています。お薬をもっと楽に服用したい、お薬の味が苦手…、という方は是非使ってみてはいかがでしょうか。
お薬のことなどお聞きしたいことがございましたら是非ご相談下さい。