第85回 入浴の効果
2015.12.16 - [生活]
雪が降って寒くなり、お風呂が恋しい季節になってきましたね。お風呂にゆったりつかると、身も心も温まります。
今回は、入浴することによってもたらされる3つの効果と、入浴する際、気を付けていただきたいことについてお話いたします。
■3つの効果
効果1.温熱で発汗
適度な温度による発汗作用などで、皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がり、血流が良くなります。それにより体内の老廃物や疲労物質の除去、コリがほぐれ疲れが取れます。また、就寝前の入浴は、体を温めることで寝つきが良くなり、深い睡眠を得ることができます。
効果2.水圧でマッサージ
適度な水圧によるマッサージ効果で血行が促され、血液循環がよくなり、疲労や足のむくみが解消されます。また、腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げて肺の容量を減少させるため、空気を補うために呼吸の回数が増え心肺機能が高まります。
効果3.浮力でリラックス
プールに入ると浮力が働いて体が浮くのと同じように、湯船の底に身体が沈んでいてもきちんと浮力が働いています。お風呂につかると、体重は約9分の1程度になり、普段体重を支えている筋肉や関節が緊張から解放されると同時に、精神的にもリラックスします。見えない身体の負担を軽減することにより、心も開放されてゆきます。
■入浴事故を防ぐ安全対策
毎年11月から3月の寒い時期、入浴中の突然死が増えています。理由として、寒冷刺激によって血管が収縮し血圧が上昇しやすいことや、体を温めるためにお湯の温度を高くすることなどが指摘されています。血圧の急激な変動は、心筋梗塞や脳卒中の発作を起こしやすくします。入浴中の事故を防ぐためにも次のことに気を付けましょう。
・脱衣所、浴室を温めておく。お湯を張る際、高い位置からシャワーで入れると湯気で浴室が温まります。
・血圧を急に変動させないために、お湯の温度は40度くらいにして、長湯しない。
・お湯の水面が胸より下の方が、心臓への負担が少なくなるので半身浴がオススメです。
・お湯に入る前にかけ湯をする。お湯の温度に徐々に慣らすことで体への負担を小さくし、血圧の急激な変動をおさえることができます。かけ湯は、足元からだんだん上にしていきましょう。
・入浴中、汗をかくことで脱水がおこり、血液中の水分が減ってしまうため、入浴前後に水分補給をする。
・飲酒して入浴すると、血圧の下がり過ぎや、脱水を起こしやすいので、飲酒前後の入浴は避けましょう。
以上のことに気を付けて、安全に気持ちよくお風呂に入って、寒い冬を乗り切りましょう!
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