第87回 インフルエンザ
2016.2.19 - [病気]
インフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染することによって起こる病気です。普通の風邪よりも急激に発症し、症状が重く、小児と高齢者で重症化しやすいとされています。インフルエンザに感染すると、1~3日の潜伏期間を経て、38.5℃以上の高熱や咳・痰、関節痛などの全身症状が現れます。感染経路は、主に飛沫感染で、一週間程度の療養期間を要します。
■インフルエンザの種類
インフルエンザウィルスには、A・B・C型があり、流行の中心となるのはA型とB型です。A型は症状が重篤になるケースが多く、感染力が強いため、大流行をおこしやすいウィルスです。B型は、A型よりも症状が比較的軽く、限られた地域で流行するケースが見られます。C型は鼻風邪程度の軽い症状で済むことが多いウィルスといわれています。
■インフルエンザにかかったら・・・
もしインフルエンザの症状が現れたら、できる限り早く医療機関を受診しましょう。
・安静にして休養をとり、特に睡眠を十分にとる。
・お茶やジュース、スープなど、自分が飲みたいもので構わないので十分な水分補給を。
・周りの人に感染させないためにも、マスクを着用。
・人ごみや繁華街への外出を控え、無理して学校や職場などに行かない。
・解熱剤については、使用しない方がよいものもありますので、必ず医師・薬剤師の指示に従って下さい。
■インフルエンザの予防
インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳、くしゃみ、つばなどのしぶきとともに放出されたウイルスが体内に侵入することにより感染します。帰宅したら、すぐに手洗いを心がけましょう。流行期に外出する場合には、できるだけ人混みをさけるとともに、マスクを着用するようにしましょう。また、日頃から、バランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠を取るなど体力、抵抗力を上げることも大切です。
また、重症化防止のためには、流行前に予防接種が有効です。11月ごろから接種することをおすすめします。13歳未満は原則として2~4週間くらいの間隔をおいて2回、13歳以上は1回または2回接種します。効果が現れるのは2週間後くらいからで、その後5ヶ月間効果が持続するといわれています。
毎年訪れるインフルエンザの流行期間を元気に乗り切りましょう。