女性は加齢とともに女性特有のリズムの乱れから心や体に様々な変化が現れます。やる気が起きない、イライラする、ほてりや発汗があるなど心身の変化を感じる方も多いでしょう。女性の加齢とともに起こる症状を理解し、上手に乗り切ることが大切です。
 
■女性の更年期症状・障害とは
女性の更年期とは、閉経を挟んだ10年間を指します。更年期障害の原因の一つは、女性ホルモンの１つであるエストロゲンの分泌量の大きな変動や低下です。人によって症状は様々で、ほてりや発汗、冷え、肩こり、動悸、頭痛、物忘れ、考えがまとまらない、気分の落ち込み、不眠、イライラなどが現れることがあり、症状は200種類以上あるともいわれています。
 
■エストロゲンとは
エストロゲンは、主に卵巣から分泌されます。若いころは、卵巣が休みなく活動していますが、更年期を迎えると活動したり休んだりを繰り返します。そのため、40歳ごろを境にエストロゲンの分泌量は、乱高下を繰り返しながら急激に低下していきます。それに伴い、月経周期が乱れ、やがて閉経を迎えます。そのほか、エストロゲンには、血管や皮膚、骨などを健康に保つ働きがあります。さらに、脳の神経伝達物質の分泌を高める作用もあるとされています。そのため、エストロゲンが大きく変動したり、急激に低下したりすると、さまざまな更年期症状が現れます。
 
■更年期症状を軽減するポイント
更年期症状は、生活環境の見直しも大切です。十分な睡眠をとる、栄養バランスの良い食事をとる、運動をして血行を促す、自分なりのリラックス方法を見つけストレスを溜めすぎないなど少しずつ出来ることからはじめてみましょう。
 

また、更年期障害の対策でエクオールという成分が注目されています。エクオールは、大豆に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって変化して作り出されるもので、更年期症状を改善することがわかってきました。エクオールを作り出せる体質の日本人は、2人に1人と言われていますので、手軽に摂取できるサプリメントもおすすめです。気になった方は、ぜひスタッフにご相談下さい。
ただし、生活に支障をきたすほどの症状が現れたら無理せず受診をしましょう。