第109回 リンパ
2017.12.5 - [健康]
「リンパマッサージ」や「リンパの流れをよくする」という言葉をよく耳にするかと思いますが、そもそもリンパってなんでしょう?
リンパとは血液から染み出る組織液です。
リンパ液が流れる所をリンパ管、リンパ管の多く交差する所をリンパ節と呼びます。
このリンパ節、なんと体中に800箇所もあるんです!!
血液は身体に必要な栄養素や酸素を体の隅々まで運ぶ役割をしますがリンパ液は逆。
老廃物やウイルスを回収してきて、リンパ節でろ過しています。
■リンパの流れが悪くなるとどうなってしまうのか
血液が心臓の動きをポンプのように使って流れるのに対して、リンパ液は筋肉の動きによって流れていきます。
ですから、体を動かさないとどんどん流れが悪くなり、体の不調があらわれます。肩こり、頭痛、内臓や子宮の不調などです。
■リンパマッサージの効果
ウォーキングをしたり、お風呂に入って温まるのも良いですが、リンパを流すためにはマッサージが一番手軽で効果があります。
リンパが最後にたどり着くのが、鎖骨の部分です。
この鎖骨リンパ節は最も重要なリンパ節で、ここがつまると全身の流れが滞るといわれるほど。
そして、ここが一番詰まりやすいのです。
というわけで、頸部から鎖骨のリンパの流し方を少しだけご紹介したいと思います。
(1)首のリンパを流す
左右の頬に手のひらを軽く当て、横方向に耳まで流し、鎖骨に向けて下方向にすべらせます。これを3回繰り返します。
(2)耳周辺のリンパを流す
耳の斜め下、くぼんでいるところを3秒間プッシュしてください。これも3回行います。
(3)リンパのつまりを流す
耳の下から鎖骨上のくぼみまで指をすべらせて、鎖骨の上を4本の指で2~3秒、3回軽くプッシュします。
リンパマッサージは強くし過ぎるとダメ!あくまでも優しく撫でるようにすることが基本です。
お気に入りのクリームでセルフマッサージしてみてはいかがでしょうか。