第110回 冷えと温活
2018.1.30 - [生活]
人間の理想体温は何度かご存知ですか?正解は36.5度~37度です。
新陳代謝が活発になり、こころとからだが快調にまわる体温だと言われています。
昔の人は平熱が37度前後あったと言われていますが、現代の人は35度台の人も増えてきています。
それは運動不足による筋力の低下、ストレス、さらにエアコンなど暖房機器の普及で自らの体温を調節する機能が弱くなっている事などが原因とされています。
体温が1度下がるだけで免疫力が約30%、代謝が約12%落ちることが分かっています。
免疫力が下がれば体は様々なウイルスの影響を受けやすくなり、病気のリスクが高まります。
代謝が落ちると肥満やむくみ、便秘、肌荒れに繋がります。
この「体温低下=冷え」を改善するために注目されているのが「温活」です。
温活とは、健康を維持する為に適正な体温まで基礎体温をあげる活動のことを言います。
冷え性を改善するために温活をして、冷えをとっていきましょう。
冷えとりに重要なのは継続することです。
そこで気軽に始められ、続けることが出来る冷えとり法をご紹介致します。
身体の中心である「お腹」を温める
お腹はたくさんの臓器や血液が集まっている体の中心であるため、お腹を温めることで効率的に全身を温めることが出来ます。
特に女性にとってウエスト周りは子宮や胃腸など大切な内臓がある場所なので腹巻やカイロなどでしっかりと温めていきましょう。
足元を温める
顔はほてっているのに足元が冷たい、足先が冷たくて眠れない…などといった経験はありませんか?
からだにとって理想的なのは、上半身は涼しく下半身は温かい状態です。
足元は心臓から1番遠い部分なので、とても冷えやすいです。
特にふくらはぎには、重力にさからって心臓に血液を戻す筋肉のポンプがあり、ここが冷えていると上手く血が戻せず、むくみや末端冷え性の原因となります。
逆にふくらはぎを温めることが全身を温める近道となるので、カイロやレッグウォーマー、湯たんぽを活用して温めるのも良いでしょう。
筋肉を付けて内側から温める
筋肉量が多いとたくさんの熱がつくられるため、身体が冷えにくくなります。
下半身を鍛えるスクワットやももあげのトレーニングがおすすめです。
また、椅子に座っている時、内ももに本を挟んだり、歯磨きをするときにつま先立ちをするなど簡単な「ながら運動」でもかまいません。
意識的に体を動かしていきましょう。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
温活習慣の中で、1番簡単で確実にからだを温められるのは、しっかりと湯船につかることです。
肌が赤くなるほどの熱いお湯ではなく、心地よく浸かっていられて10分ほどで汗が出てくるような自分の適温を探すのがポイントです。
疲れた体は癒され、血行も良くなります。
汗が出ると体温が1度上がり、免疫力が5~6倍になると言われています。
その他にも、身体を温めて心地よく寝たり、体を冷やすような食生活に気をつけたりと様々な温活方法があります。
体温が適正温度だとしても触れてみて冷たく感じる部分があれば、冷えている証拠なので温活をぜひ実行してみてください。