第114回 日焼け止め
2018.5.14 - [生活]
だんだん夏も近づき日差しが強くなってきました。
みなさんは毎日の紫外線対策は行っていますか?
紫外線はシミ、そばかすの原因となるばかりではなくシワやたるみの原因にもなっています。
短い時間であっても肌はダメージを受けてしまうので外へ出るときはたった数分でも必ず日焼け止めを塗るよう心がけましょう。今回の特集は「日焼け止め」についてです。
日焼け止めに表示されているSPFやPAとは
紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)があります。
A波は地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占め、雲や家の中、さらに衣服を通り抜けて肌の奥深くまで届き、ハリや弾力の元であるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す繊維芽細胞を破壊します。
このA波を防ぐ指標がPAで、+の数が多いほど効果が高いことになります。
B波は肌表面への影響力が大きく、レジャー紫外線とも呼ばれ、肌が黒くなる直接の原因と言われているものです。
このB波によって影響を受け始めるまでに約20分かかると言われていますが、SPFの値は影響を受け始める時間をどのくらいひきのばせるかということを示しています。
たとえばSPFが15の場合、20分×15(SPF)=300分ということになり、日焼けを5時間食い止められるということになります。
自分の肌に合った日焼け止めを
日焼け止めを塗ると肌が乾燥する、吹き出物が出てしまうなどの肌トラブルを感じる方もいることでしょう。
それは肌に合った日焼け止めを選んでいないからかもしれません。
むやみに高い数値の日焼け止めを選んでも実は肌に負担をかけている場合もあるのです。
日焼け止めの中には紫外線を効果的に防ぐ成分として紫外線吸収剤が入っているものがあります。
特にSPF50+以上の日焼け止めにはこの紫外線吸収剤が含まれていることが多くなります。
紫外線吸収剤は化学合成された成分になり、紫外線を取り込むことで熱や、化学反応、そして化学反応で変化してしまった物質が肌に刺激になる場合があります。
また紫外線吸収剤が熱を取り込むことで肌の酸化を招き、老化の原因にもなり得るので、敏感肌でない方でもしっかりクレンジングをして肌に残さないことが大切です。
敏感肌の方や繊細な肌の小さなお子さんは紫外線を跳ね返す紫外線散乱剤の入った低い数値の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
紫外線吸収剤入りと紫外線散乱剤入りのメリット・デメリット
【紫外線吸収剤】 【紫外線散乱剤】
白浮き 透明で白浮きしない 白浮きする(しないものもある)
塗り心地 さらさら こってり
汗 強い 弱い
肌への刺激 人によっては刺激になる 刺激が少ない
日焼け止めの塗り方
2層タイプの日焼け止めはよく振ってから手のひらに取り、顔全体に薄く伸ばします。
更にもう一度同じように薄く重ね付けをします。
首や耳、襟足にも忘れずに塗りましょう。
量が多いとムラになったりするので注意しましょう。
体には容器から直接肌に載せ大きな円を描くように広げてなじませます。
日焼け止めをつけるときの順番は、女性の場合であれば、普段メイクをする前のスキンケアの後です。
化粧水や乳液をつけた後に日焼け止めを塗り、その後はいつも通りのメイクを行うという順番です。
今は化粧下地にも日焼け止め効果があるものが多いので普段の生活は化粧下地で補い、外で行動する場合は日焼け止めを使うなど、使い分けるのもよいでしょう。
紫外線は曇りでも晴れの日の6割強、雨の日でも晴れの日の2割が地表に届いています。天気が悪いからといって油断してはいけません。
また天気がいい日は反射紫外線にも注意が必要です。日焼け止めはできるだけ毎日こまめに塗り直し、紫外線対策をしていきましょう。