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第131回 正しいスキンケアについて

2020.1.23 - [生活]

新しい年を迎え、みなさんいかがお過ごしですか?
冬は湿度が低いことに加え、室内の暖房によって空気の乾燥が進む季節です。
お肌の保湿上手にできていますか?

肌の保湿力が低下すると
肌の表面には角質層という細胞の層があり、その外側を皮脂が覆っています。
角質層が水分を保ち、皮脂が膜を作って肌の潤いを保ってくれています。
また角質層は外からの刺激を防ぐバリアとして働いています。
皮膚が乾燥すると、このバリア機能が低下し、かさつきやかゆみなどの炎症を引き起こしてしまいます。

健康な肌を保つためには
肌にはもともと、保湿成分をつくり角質層内に水分を蓄えておく力が備わっています。
「天然保湿因子」角質層に水分をたっぷり補給します。水分を補う
「セラミド」水分保持作用が高く、角質層の間を埋めて潤いを保ってくれます。水分を保つ
「皮脂」皮脂膜を強化し、水分の蒸発を防ぎます。水分を逃がさない
これら3大保湿因子を不足しないように補ってあげることが保湿です。

保湿剤・ハンドクリームの選び方
保湿成分や保護成分には様々なものがありますので、自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。

保湿剤の成分
・セラミド・・・水分の蒸発を防いで保湿力抜群
・ヒアルロン酸・・・保水力が高く、角質層で持続的に水分を保持
・レチノール・・・ビタミンAで、シワや肌荒れを改善するアンチエイジングの王様
・ワセリン・・・皮膚表面に膜を張って水分の蒸発を防ぐ
・ヘパリン類似物質・・・保湿、血行促進、抗炎症作用⇒乾燥肌に優れた効果あり

ハンドクリームの成分
・ビタミンE配合・・・血行を改善、保湿効果あり⇒冷え性の方に
・尿素配合・・・固い皮膚を柔らかくする効果あり⇒固くなってゴワゴワしている方に
※切り傷、あかぎれにはしみてしまうので注意

正しいスキンケアの方法とは
・手洗いやお風呂では、ゴシゴシ洗わずに石鹸をよく泡立てて、包み込むように洗いましょう。
・手洗いはぬるま湯で。手洗いの後はこまめにハンドクリームを塗るようにしましょう。
・熱いお風呂は皮脂が奪われるので、熱めや長風呂は要注意。
入浴5分以内に保湿剤を塗りましょう。
湯あがりのやわらかく吸収力のある肌に、あらい流されてしまった皮脂の役割をする保湿剤を塗って、水分の蒸発を防ぎましょう。
・保湿剤の使用量の目安は、軟膏・クリームの場合、人差し指の先から第一関節までの長さに出した量で大人の手のひら2枚分に塗れます。

正しい保湿とは
「保湿」というと「肌に水分をたっぷり補うこと」と思いがちですが、それでは一時的に潤っても時間とともに乾燥してしまいます。
正しい保湿とは肌が本来持っている「自ら潤う力」を生かし、潤いを保つバリア機能をサポートできるように肌環境を整えることです。
毎日のスキンケアで刺激に強い皮膚作りをしましょう。

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