第138回 この時期特に気を付けたい食中毒
食中毒とは食中毒を起こすもとになる細菌やウイルス、有害な物質がついた食べ物を食べることによって、
下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。
種類は様々あります。
・「カンピロバクター」
例)十分に火が通ってない焼鳥、十分に洗っていない野菜、井戸水や湧き水
特徴:乾燥に弱く、加熱すれば菌は死滅します。
症状:食後2~7日で下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛など
・ノロウイルス
例)十分に加熱されていないカキ、あさり、しじみ
特徴:熱に弱いため85度以上で1分間以上加熱。
食中毒にかかった人の便や吐いたものから感染することもあるので、さわったら石鹸で良く手を洗いましょう。
症状:食後1~2日で吐き気、ひどい下痢、腹痛など
・腸炎ビブリオ菌
例)刺身、寿司
特徴:塩分のあるところで増える菌で、真水や熱に弱い
症状:食後4時間~96時間で、激しい下痢や腹痛など
食中毒の原因となる細菌の多くは室温20度で活発に増殖し始め、人間の体温くらいで増殖するスピードが最も速くなります。
また細菌やウイルスの多くは「高温多湿な環境」を好むため夏場は特に食中毒に気を付けなければなりません。
食中毒対策として
①細菌・ウイルスを「つけない」⇒こまめに手洗い、まな板などの調理器具を分ける
②細菌・ウイルスを「増やさない」⇒低温で保存する
③細菌・ウイルスを「やっつける」⇒加熱調理、調理器具は熱湯をかけて消毒
こうした対策をして元気に夏を過ごしましょう!
もし少しでも食中毒の症状が見られたら無理せず受診してください。