「マイボーム腺」という言葉を聞いたことはありますか？
目に欠かせないもののひとつとして「涙」があります。
涙にはこのような働きがあります
・目を乾燥から守る
・角膜へ酸素や栄養を補給する
・ごみやほこり等の異物が目に入ったときに洗い流す
・角膜表面を滑らかに保つ

涙の多くは水分ですが、その水分が蒸発しないように表面に一層薄く油の層があります。
その油を分泌しているのがまぶたの中にある「マイボーム腺」です。
このマイボーム腺の働きがなんらかの原因で低下してしまう症状を「マイボーム腺機能不全(MGD)」といいます。
マイボーム腺は目に洗顔料が入ってしまったり、眼球を触ってしまったりする場所にあるため、眼球への傷などリスクが高い部位です。
目の異変を感じたらそのままにせず病院へ相談するのもオススメです。
また、マイボーム腺を自宅でケアするのも良いでしょう。
２つの方法をご紹介します。

＜温罨法(おんあんぽう)＞
目の周辺を温めることでマイボーム腺のつまりを緩和します。
マイボーム腺の油をとかす、まぶたの血流を改善するなどの目的で行います。

・おしぼりを濡らしてしぼる
・電子レンジで加熱(500Wで30秒)
・少し冷ましてまぶたにのせる
・5分くらいのせる
※蒸しタオルは5分以上で冷めてしまうので、冷たくなったものは使用しないでください
※朝晩1日回行うのが理想的ですが、無理せず1日1回でも構いません
※今は市販で目を温める商品もあるのでうまく活用しましょう

＜眼瞼清拭＞
汚れたマイボーム腺の油の排出を促進し、固まった油や角化物の詰まりを除去し、マイボーム腺周囲の細菌量を減少させる目的で行います。
市販の「オキュソフト」を使用した方法をご紹介します
・まぶたの上下、まつ毛の生え際部分を目頭から目尻に向けて数回拭く
・溶けだした油や汚れを綺麗にふき取る