第163回 温活
気温が低くなり、冷えが気になってきた方も多いのではないでしょうか。
今回は「温活」について取り上げたいと思います。
温活はここ数年で話題になっている言葉ですが、みなさん聞いたことはありますでしょうか?
「温活」とは体の不調を改善するために体を健康維持に最適な温度まで温めて基礎体温を上げるための活動です。
健康維持には基礎体温を上げる事が重要だとされていますが、運動不足やストレス過多、食生活の変化によって基礎体温が低く、冷えを感じる方が多くなっていると言われます。
冷えはさまざまな部分に影響を及ぼし、肥満やむくみ、生理不順、不妊、免疫力の低下などあらゆる不調の引き金になる可能性もあります。
そのため、冷えをそのままにしないで自身の体温管理で基礎体温を上げる「温活」が重要になってきます。
理想的な平熱は36.5度くらいだと言われていますが、現代人は昔の人に比べて基礎体温が0.5~1.0度くらい低くなっているようです。
以下の症状がある方は体が冷えているかもしれません!
☑よく頭痛がある ☑肩こりがつらい ☑よく腹痛になる
☑イライラしやすい ☑便秘または下痢ぎみ ☑手先、足先が冷たい
☑むくみやすい ☑生理痛、生理不順 ☑関節がこわばる
☑夜間に何度もトイレに起きる
体の冷えとは、体に熱が巡らず手足が冷たく体が寒く感じる状態のことです。
この冷えを引き起こす原因はいくつかあります。
【筋肉量が少ない】
筋肉量が少ないことで、基礎代謝も低下し冷えやすくなります。
運動不足や間違ったダイエットにより筋肉量が減ると冷えにつながるので注意しましょう。
【食べ過ぎ、偏食】
食べ過ぎてしまうと、消化のために胃腸に血液が集中します。
これにより筋肉や他の器官への血液供給が減ってしまうため、熱が作られにくくなり冷えを感じるのです。
また、ファストフードやスナック菓子ばかり食べると栄養素が不足してしまい、特に鉄分やビタミンが不足してしまうと血流が悪くなり冷えの原因となります。
【水分の摂取量と排出量のバランスが取れていない】
たくさん水分をとればいいというわけではなく体内の不要な水分を排出できなければいけません。
水分が細胞に溜ってむくみ、熱が逃げてしまうと冷えを感じやすくなります。
他にもさまざまな原因が考えられますが、温活で体を温めることで不調の改善が期待されます。
特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないこともあり冷えを感じやすい傾向にあるので、すでに温活されているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
簡単にできる温活としては、例えば首や手首、足首、おなかなどを冷やさないようにすることです。
腹巻やレッグウォーマー、アームウォーマーなどがおすすめです。
ただし、血流が滞ると冷えにつながるので締め付けの強い服や下着は避けた方がいいでしょう。
外出の時は首を冷やさないようマフラーを巻くなどしっかり防寒しましょう。
また、体を冷やさない食べ物や飲み物を摂ることも温活の方法です。
基本的には冷たいものを避けることがポイントです。
白湯やノンカフェインのお茶などがおすすめです。
粉類や、砂糖を含む食品は代謝を下げやすい、白砂糖は体を冷やすと言われているため、お菓子の食べ過ぎには注意が必要です。
基礎代謝を高めることも温活には重要です。
その方法としては適度な運動が効果的です。
日常生活の中に軽い運動を取り入れて筋肉量を増やしましょう。
筋肉量を増やせば身体を効率よく温める事ができます。
簡単なものとしては、ヨガやストレッチ、ウォーキングなどがおすすめです。
家事をしながら、テレビを観ながらの「ながら運動」もいいでしょう。
その他、シャワーだけで済ませず湯船につかって体を温める、姿勢が悪い人は改善する、しっかり睡眠をとり、ストレスを発散し自律神経を整えるなど、温活には様々な方法があります。
自分に合った方法で温活に取り組み、体の不調を改善していきましょう。