第172回 夏のスキンケア
2023.7.19 - [生活]
毎日暑い日が続いていますが、体調を崩されていませんか?
夏は汗をたくさんかき、肌がベタつきがちなので肌が乾燥するイメージがないかもしれませんが、
実は夏も肌が乾燥しやすく肌トラブルが多い季節なのです。
そこで、夏に起こりやすい肌トラブルとスキンケア方法についてご紹介します。
≪夏の肌トラブルの原因≫
①汗や皮脂
夏にたくさんかく汗は、体温を調節する重要な役割を担っています。
しかしかいた汗が蒸発するときに、肌の水分も奪ってしまい乾燥しやすい状態になっています。
また、肌が乾燥すると肌を守ろうと皮脂が多く分泌されます。
過剰に分泌された皮脂は紫外線を浴びて酸化し、ニキビなどの肌トラブルの原因となることもあります。
②紫外線
肌表面にある皮膚のバリア機能には肌の水分を保持する作用があります。
しかし、紫外線をたくさん浴びることによって皮膚のバリア機能が低下し、肌の水分量をキープできなくなり乾燥してしまいます。
また、紫外線は肌のハリの低下やシワを引き起こす原因にもなっています。
③冷房
冷房が効いた室内は湿度が低く空気が乾燥している為、肌の水分が奪われやすい状態にあります。
熱中症対策として冷房は欠かせませんが、肌が乾燥しやすくなっているので注意が必要です。
≪夏のスキンケア方法≫
①「洗顔」
朝・夜の洗顔で清潔な肌を保つようにしましょう。
洗顔料はしっかりと泡立てて泡で汚れを吸着するようなイメージでやさしく洗うのがポイントです。
ゴシゴシと力を入れると摩擦により肌を傷つけ、皮膚のバリア機能にダメージを与えるため注意しましょう。
夏の時期は汗や水に強いタイプの日焼け止めやメイクを使っている事が多いので、
まずはクレンジングでメイク汚れを落とした後に洗顔料で洗いましょう。
②「保湿」
洗顔後、まずは化粧水を肌全体になじませて水分を補います。
その後は乳液やクリームを使って、肌に必要な油分を補いましょう。
洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐに肌を保湿することが大切です。
夏はベタつきが気になることから「化粧水」だけで済ませている方もいるかもしれませんが、
乳液やクリームを使ってしっかりと保湿ケアをして、肌の潤いを守ることが大切です。
スキンケアは毎日行う必要があるので、サンプル品などで試して使い心地の良い自分のお気に入りのアイテムを探してみましょう。
③紫外線対策
■日焼け止めの選び方
乳液タイプやクリームタイプ、スプレータイプやスティックタイプなどさまざまな種類があります。
肌につけた時のつけ心地や質感、塗りやすさなどお好みのものを選びましょう。
そしてSPFとPAの値を確認することが大切です。
●SPF・・・ UV-Bを防ぐ効果を表します。UV-Bは肌の表皮にダメージを与え、肌の炎症を引き起こします。
シミやそばかすの原因となる紫外線です。
SPF値は1~50+まであり、数値が大きければ大きいほどUV-Bに対する防御効果が高いことを示します。
●PA・・・ UV-Aを防ぐ効果を表します。UV-Aは肌の奥の真皮にまで達してシワやたるみの原因となる紫外線です。
PAは「+」~「++++」の4段階で表示されます。
「+」の数が多いほどUV-Aの防御効果が高いことを示します。
■日焼け止めはシーンに合わせて選ぶことをおすすめします
●買い物・ちょっとした散歩・・・ SPF10~20、PA+~++程度
●短時間屋外で過ごす・・・ SPF20~40、PA++~+++程度
●炎天下でのレジャー・・・ SPF30~50+、PA++++
日焼け止めを塗ることに加え、紫外線をできるだけ浴びないようにすることも重要です。
外出時はつばの広い帽子や日傘を使用しましょう。
また、肌をできるだけ露出させないことも大切です。
加えて、紫外線は目からも吸収されるといわれています。
UVカット効果の高いサングラスを着用することで、紫外線を防ぐ効果を高めることができます。
「肌がベタつくから・・・」「汗をかくから・・・」といった理由でスキンケアを怠ると肌の乾燥が進み、肌トラブルが起きやすくなります。
汗や皮脂、紫外線や冷房などの影響から肌を守るために、夏も保湿ケアをしっかりと行って、健やかな肌をキープしましょう。