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第61回 角質

2013.11.29 - [生活]

角質とは
角質とは、ケラチンというタンパク質からできている、皮膚の表面の細胞です。023417その角質がブロック塀のように集まったものが角質層を呼ばれます。角質層は、お肌のいちばん表面にある層で、普段私たちが目にしている部分です。つまりお肌が美しいというのは角質層を見て判断しているという事ですね。
 
角質層の役割
美肌、健康な肌を保つには、角質層の機能がとても重要です。角質層の厚みは0.02ミリほどで薄いのですが、その機能はとても重要な役割を果たしています。
どのような機能かというと、
①バリア機能
②保湿機能
の二つです。①バリア機能では、外界の刺激(紫外線やほこり等)や、雑菌から皮膚を守ってくれます。そして、②保湿機能では、水分がお肌から蒸発するのを防いでくれます。
角質層の機能が低下してしまうと、それだけ外的刺激を受けやすくなり、様々な肌トラブルを引き起こす原因となります。それでは、どのような事が原因で角質層の機能は低下してしまうのでしょうか。
 
機能低下の原因
角質細胞は一定期間(約14日間)角質層に留まった後、酵素の働きによって、順次お肌からはがれ落ちて新しい細胞へと入れ替わってゆきます。このサイクルをターンオーバーと言います。ターンオーバーに問題が生じると、角質層は常に一定の厚さに保たれず機能が低下してしまいます。ターンオーバーが遅くなると、古い角質がいつまでもお肌に残って、角質層がどんどん厚くなります。お肌には透明感がなくなり、クスミやシミの原因になってしまいます。角質層が厚くなるため、肌の表面もゴワゴワ、ザラザラしてきます。また、ターンオーバーが早くなると、まだ成熟しきらない角質細胞が、外界にさらされることになります。外界からのダメージをブロックする力もなくなります。つまり、バリア機能が低下してしまうのです。
 
角質ケア
注意して頂きたい事は、古い角質をすべて取り去ってしまうとお肌の表面を保護するものがなくなってしまうという事です。するとお肌は、まだ角質層になりきっていない細胞を急いで上部に押し上げ、無理やり角質細胞にします。そうしてできてしまった細胞は、まだまだ未熟な状態である為、お肌を十分に保護することができず、乾燥肌や敏感肌になり、小じわやクスミの原因になってしまいます。このような事を考えると、日頃のケアによって角質のターンオーバーを正常にする事が理想です。ターンオーバーに問題が生じる原因としては、乾燥や紫外線、摩擦なども原因として挙げられます。これから乾燥の時期になるので、顔だけではなく手足など、体全体を優しく保湿していきたいですね。
 
少しは角質について興味を持って頂く事はできましたでしょうか。角質層=お肌です。角質層をしっかり機能させてきれいなお肌を保ちましょう。

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