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第90回 加齢黄斑変性

2016.5.17 - [病気]

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このような症状がある方はいませんか?
・物や直線がゆがんで見える
・視野の中心が暗く見える・欠ける
・ぼやけて見える
・不鮮明になる
これは、加齢黄斑変性の症状のひとつです。
 
加齢黄斑変性とは
加齢黄斑変性とは中高年になると起こりやすい眼の病気です。物を見る時に重要な働きをする黄斑という組織(物が最もよく見える部位)が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下などの症状を引き起こします。加齢黄斑変性は、糖尿病網膜症、緑内障とともに、注意が必要な病気で近年増加傾向にあります。
 
 ■加齢黄斑変性の種類
加齢黄斑変性には「萎縮型」と「滲出型(しんしゅつがた)」の2種類あります。
「萎縮型」は、黄斑の組織が加齢とともに萎縮する現象です。進行はゆっくりと、急激に視力が低下することはありません。治療は必要ありませんが「滲出型」に移行する可能性があるので、定期的な検診が必要です。
「滲出型」は日本人に多く見られます。網膜の外側にある脈絡膜から新しい異常な血管が伸び、その血管からの出血や漏れ出た液体が黄斑の組織にダメージを与えて、視覚障害を引き起こします。異常な血管の成長を抑える薬やレーザーでの治療はありますが進行が早いので注意が必要です。
 
加齢黄班変性の予防
抗酸化ビタミン(ビタミンA・C・E)や抗酸化ミネラル(亜鉛)、以前の特集でも紹介した、ルテインなどのサプリメントが加齢黄班変性の予防に効果があるとされています。
ただし、サプリメントだけではなく、緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草など)や果物、青魚などを取り入れたバランスの良い食事が大切です。
 
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目の病気は自分では気がつきにくいと言われます。
片方の目に軽い異常があっても、もう片方の目がフォローするため気づきにくく、また気づいても年齢のせいにしてそのままにしていることも少なくありません。
放置していると、両目ともに発症する可能性もあります。
何よりも大切なことは早期発見です。物が見えにくいと思ったら、加齢や疲労のせいにせずきちんと受診をしましょう。症状がなくても定期的に検診を受けておくのも良いかもしれませんね。

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