第143回 正しい手指のアルコール消毒
新型コロナウイルス感染予防として、マスクの着用、手洗いうがい、アルコール消毒、
ソーシャルディスタンスが習慣づいてきましたよね。
今回は手指の正しいアルコール消毒方法についてお話いたします。
菌は目に見えないため、知らず知らずのうちに持ち込んだり、持ち出したり、広げたりすることが考えられます。
そこで大切なのが、手洗いと消毒です。
石けん手洗いで菌の数を減らすことはできますが、アルコール消毒をすれば
さらに落としきれなかった菌や微生物を短時間で除去することができます。
☆手洗いの種類☆
●日常的手洗い
【種類】食事前やトイレ後など日常生活で行う手洗い
【方法】石けんと流水
【目的】皮膚表面の汚れ、通過菌(一時的に付着した細菌)の一部を除去する
●衛生的手洗い
【種類】医療従事者が医療行為や介護の前後などに行う手洗い
【方法】石けん、または抗菌石けんと流水、速乾性アルコール製剤
【目的】皮膚表面の汚れ、通過菌(一時的に付着した細菌)の全てを除去する
●手術時手洗い
【種類】手術スタッフが手術前に消毒薬を使用して行う手洗い
【方法】抗菌石けんと流水、その後持続活性のある速乾性アルコール製剤を用いる
【目的】通過菌の全てを除去するだけではなく、常在菌をできるだけ減らし、手術中の感染予防のために行う
☆手指のアルコール消毒手順☆
①十分な量を手のひらに取る
②手のひらをこすりあわせる
③手の甲を合わせてすりこむ
④指先・爪の間にすりこむ
⑤指の間にすりこむ
⑥親指をねじり合わせてすりこむ
⑦手首にすりこむ
アルコールは、ウイルスの膜を壊すことで無毒化するものです。
忘れがちな指先や指の間、親指の付け根や手首までしっかりとすりこみ、十分に乾燥させてください。
携帯用の消毒液や、店先にあるアルコール消毒を活用して、
帰宅時だけではなく外出先でも正しい手指の消毒方法を意識してみてはいかがでしょうか。
(厚生労働省HPより抜粋)