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  • 適切に果物を食べるポイント

    2024.11.6

    みなさんこんにちは!
    最近は果物が美味しい季節になりましたね🍎
    青森県の人だとやはり、りんごを食べる頻度が増える時期でしょうか?

    今回は果物の適切な食べ方をポイント3つに分けてご紹介します。
    その前にまずは果物の基本をおさらい!

    果物に多く含まれている注目すべき栄養素を3つ挙げてみました。

    この中で糖尿病や脂質異常症、ダイエット中の方に果物のお話しをするときによく説明するのが「果糖(別名:フルクトース)」です。
    血糖値=血液中の「ブドウ糖」の濃度なので、摂取した果糖が直接血糖値を上昇させるわけではありませんが、果糖は体内でブドウ糖に変換さることがあります。
    また、果糖は摂りすぎた場合に中性脂肪に変換されやすいという性質があるので、果物の食べ過ぎが原因で血中脂質が上昇するおそれがあります。
    「血液検査で中性脂肪が引っ掛かった」という患者さんにお食事の状況を聞いてみると、「果物好きで毎日たっぷり食べている」というような方がいます。特に女性に多い印象です。
    また、「知り合いのりんご農家さんからいつもたくさんもらうの」なんていう話もたまに聞きます。青森県民特有の事情で食べ過ぎてしまう方もいるみたいですね。

    続いて食べ方のポイントをご紹介!

    《ポイント1:食べるタイミング》 果物は朝に食べるのがベスト!
    果物好きの方に食事のアドバイスをする際には必ずと言っていいほどこれをお伝えしています。
    その後の活動量が少なくなる夜に果物を食べると、糖が体内でエネルギーとして消費されず、前述のとおり果糖は脂肪に変わって蓄積されやすくなります。また、果糖以外にもブドウ糖やその他の糖が含まれているので夜間に血糖値が上昇する原因にもなります。
    夕食のデザートにたっぷり食べている方は要注意!
    日中であれば食べた後に活動して糖をエネルギーとして消費できます。
    特に朝食のデザートで食べるのがおすすめです。

    《ポイント2:果物の選び方》 食物繊維の多いものを選ぶべし!
    果物に豊富な水溶性食物繊維「ペクチン」は血糖値の急上昇を抑える働きがあるので、果物の糖が気になる方はぜひ食物繊維が多いものを選んでみてください。


    《ポイント3:適切な量》 果物の種類ごとの適量を守るべし!
    果物の摂取目安量は疾病の有無などによっても変わりますが、糖尿病治療中の方でも1日に80kcal分の量を食べることが推奨されています。その場合は握りこぶし1個分くらいの大きさを目安にするとよいでしょう。
    りんごも大きめのものだとこぶしよりも大きいので、誰かと半分こして食べるのがちょうどよいです。
    さまざまな果物の80kcal分の目安量をまとめたので、ぜひご参考ください↓

    いまの季節は旬の美味しい果物がたくさんあるのでつい食べすぎてしまいがちですが、量や選び方など意識してみてください!
    フルーツで毎日の食事にうるおいを!

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